その他一般館へようこそ！館長です。
４月も半ばを過ぎ、新しい環境に慣れつつある時期でしょうか。
サラリーマン時代に新人研修の講師を何年かやらせていただきました。全員新人で、いわば素人ばかりです。最低限のマナーを教えて、お客様とのやりとりのロールプレイング。動きのある研修は大変でしょうが、居眠りをする者はいません。
テキストを読んで聞く、となると聞く方は辛いです。三分の一は寝てしまいます(笑)
ところが、寝ずに熱心に聞いてもらえる鉄板ネタが私にはありました。それは現場の実地経験ですので、それぞれが現場へ出てからも役に立つことばかりでした。
大体の講師はテキストに沿った話、プラス自分の成功体験談で催眠効果抜群の授業をしてました。
私は全く逆の、失敗談を嘘偽り、盛りもなく、そのままを伝える授業をしてました。
もちろん成功談は参考になりますし、マル秘成功術みたいな話を聞くとやる気もその場では上がりますが長くは続かないです。成功談を聞いても、再現率が低い話が多いんですよね。私が若い頃に成績のいい人の話を苦労して聞き出して、マネから入り実践しても成績は思ってたほど上がりません。そのうち苦労して聞き出した話はどこへやら、です。
人は他人が恥をかいたり、叱られたり、だまされたり、そんな失敗談が好きなんですね。
他人の不幸は蜜の味
よく言ったもんです。むかーーしからある言葉で、聞いたことあるでしょ。
私含めて人って怖いですね。
授業では現場での失敗を披露し、参考にしてもらい、笑ってもらいました。説明不足でクレームになって上司に謝りに行っていただいた話、自動販売機の前で缶コーヒーを飲み、タバコを吸ってるとこをお客様が見たらしく、それが気に入らなくて契約をクーリングオフされた話等々、失敗はいくらでもあります。
失敗談は成功談と違い、失敗の原因が特定できます。成功は特定しにくいです。再現率が低いのも原因がわかりにくいからです。
失敗談の効果は、どこをどうすれば失敗しないのか対策が立つことと、笑いが取れることです(笑)
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